数ヶ月前から、30名程の留学生が坐禅を中心とした禅修行の行住坐臥の体験にご来館予定と伺っていました。日本語が殆ど通じない方が中心で通訳の方が同行されると今までの経験上、想像しておりました。

ご来館当日、お迎え致しましたが皆さん日本の有名大学へ300倍の倍率を突破してきた超優秀か方ばかりで、日本語はとても流暢で何の心配もいらないということで、非常に安心致した次第であります。

実際に到着後は、夜も遅かったので、そのままお休み頂きましたが、翌朝4:30には起床、5:00には朝課、引き続き坐禅という流れで、掃除、朝食という日本人の坐禅研修の要領で着々と進んでいき、萬福寺拝観への運びとなりました。

早朝の坐禅の前に簡単な心得、坐禅の仕方などを説明すると、すぐに理解をして頂けたようで嬉しくなりました。
身体、特に股関節の硬い方はどうしても腰が曲がってくる傾向がありますので、おしりの部分を高くして両膝を下に着けるという面は、一人一人丁寧にご指導させて頂きました。ある程度坐禅をしてみないとわからない面もありますが・・。

皆さん、真剣に取り組んでおられていたので、坐相も綺麗で微動だにしない姿には感心しました。積極的に敬策も受けていらっしゃいました。

日点作務の清掃にしても、一所懸命な心が伝わってきました。箒の取り扱いや雑巾の使い方、後始末。また、その後の朝食である粥座もご飯粒や糊分も綺麗に召し上がって頂き、全て禅修行の体験を満喫しているという雰囲気がよく出ていました。

この姿を観ていると、ある意味日本人よりもやる気が出ているように感じられたことは事実です。萬福寺の拝観も、熱心に見入っておられたようです。時間に余裕があったので、普段入れない東方丈や、松隠堂などイベントが開催されていた処に入って色々の見学されたのではなかろうかと思います。

その後の普茶料理は多分大いに楽しまれた事と拝察いたします。黄檗山萬福寺の拝観後は平等院へ行き、その後は東京へお帰りになるというプランだそうで、全体的には楽しんで頂けた事と思います。

またのご利用をお待ち致しております。